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Miyajima News

2020年11月1日

「不安」と「不満」

【令和2年(2020年)11月のコラム(第239号)】 


ハロウィン10月31日として46年ぶりという満月を小学校からの友人が
「撮ったぞー!」と写真を送ってくれました。お月様はホントに美しいですね(*^-^*)



1.「不安」と「不満」

「不安」と「不満」・・・どちらも「不」という否定字で始まる言葉だが、たった一字の違いで、意味はまったく異なる。

「不安」というと、ついムンクの「叫び」のような、どうしようもない不安感を思ってしまうが、実は悪いものではないとも思う。
先日、ほんとによくがんばって会社を伸ばしている友人社長と話していて、「自分は誰にも負けないつもりでがんばっているが、がんばればがんばるほど、これでいいのか?と不安になる。だからこそ更にいろいろと考え、チャレンジする。その繰り返しだ」と言っていた。尊敬すべき友である。そういう意味では、不安というものは「自分に向けられた感情」であり、「自分でコントロールできる感情」だと言えるかもしれない。

一方、「不満」はそうではない。不満は「他者に向けられた感情」であり、「自分ではコントロールできない感情」だと言える。これは松井証券の松井道夫社長がかなり昔の講演CDで言われていたことだが、まさにその通りだと思う。

その一例として、大リーグで活躍した二人の偉大な日本人打者、イチロー選手と松井秀喜選手の話をされていた。
シーズン初めに「今年は首位打者をめざしますか?MVP獲得をめざしますか?」という新聞記者の質問に対し、二人がまったく別の場所、時間でもあったにもかかわらず、まったく同じ答えを返したというのである。
「それにはまったく意味がありません。自分にできることは、一本でも多くヒットを打ってチームを勝利に導くことです」と。

この世の中には、自分でどうにかできることと、自分ではどうしようもないことがある。
どうにもならないことに悩むのはやめよう。そんな時は、きれいなお月様でも眺めて心を静めよう。
そんなことをふと思った、秋の夜長でありました。ひらっちゃん、素晴らしい写真をありがとうございました。

 
ご縁結びの神様 「お多賀さん」にて  11月1日(日)朝

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