新着情報

Miyajima News

2019年2月3日

梅一輪 2.百舌のはやにえ

【H31年(2019年)2月のコラム(第218号)】 


梅一輪酒造のHPより

1.梅一輪

東京は門前仲町のお店で、「梅一輪」というお酒をいただきました。
千葉県九十九里浜の近くにある蔵のお酒だそうですが、
スッキリとしていて実に旨い酒でした。

「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」

これは、芭蕉の弟子である服部嵐雪の句ですが、
なんとも言えない「ほっこり感」がとても好きです。

「たくさんのつぼみの間から一輪だけ梅の花が咲いた。あたりはまだ
冬の景色だが、ほんの少し春が近づいてきたのだ・・・。」

明日2月4日は「立春」だそうです。
つい先日、年が明けたばかりだというのに、あっという間に一年の12分の1が
終わってしまいましたが、春の訪れを心待ちにしつつ、冬の寒さも味わいながら、
一日一日を大切にしていきたいと思います。

 
無料画像サイト photoAC よりダウンロード

2.百舌のはやにえ

(「はやにえ」とは「速贄」と書く。「贄」は「生贄(いけにえ)」の贄で、神様に
お供えする食べ物の意。)

皆さんは「百舌(もず)のはやにえ」という言葉をご存知でしょうか?

昨年末に地元の多賀大社(お多賀さん)の方と話していた時のこと。
「宮嶋社長さん、新しい工場を建てはって、社員さんも増えて、ずいぶんと
儲けてはるんですやろな?」とおっしゃったので、「いえいえとんでもない。
会社は儲けるどころか設備や建物で大借金ですし、個人は個人で私は
お酒とか○○とか、形のないものばかりにすぐ使ってしまうので、
ぜんぜん残らないんですよー」と正直にお答えしたところ、
「いや、それでええんですわ。“百舌のはやにえ”と言いましてな、
お金なんぞは貯めようと思わずどんどん使ったらいいんです。そしたらそれが
生きてまた返ってくるんです。ぜんぜん心配いりません。」とのお言葉・・・。

は?・・・どういう意味ですか?と尋ねると、百舌は虫などのエサを獲ると、
すぐには食べず木の枝などに刺しておく習性があって、「あの雲の下の
この木の枝に!」と一旦そこにエサを刺してどこかへ飛んで行くのだけれども、
「さあ食べよう」と戻ろうとした時には、さっきの雲がどこかに流れてしまって
いるので、どこに刺したかわからず結局エサを食べそびれてしまう
ということだそうである。なんとも間抜けな話だが、可愛らしくもある。

そうか、天下のお多賀さんの神主さんがそない言いはるんやから、心配せんと
お金はどんどん使ったらええんや!・・・・ってほんま大丈夫かいな?(笑)

でも息は「呼吸」という字のごとく、「吐いてから吸うのが正しい」と申します。
いつかはお金さまがまわり回って帰ってきてくださることを信じ、
世のため人のため、せいぜい使いたいと思います。


京都の二条城の近くにある「御金神社」
「おかね神社」ではなく「みかね神社」と読むのですが、
鳥居から社殿まで、あまりの金ピカさにびっくりしますよ!
金運をいただきたい方は、ぜひ行ってみて下さい(*^_^*)

└誠一郎のコラム