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Miyajima News

2011年5月17日

「いってしまえ」は命取り

【H23年(2011年)5月のコラム・その3(第122号)】






1.「いってしまえ」は命取り



新潟出張の帰り、北陸道を西へ走っていると、金沢のあたりでメーターの警告ランプが

5つも点灯した。大事をとって最寄ののサービスエリアに入り、同乗していた社員の

O君がたまたま車に詳しい人だったのでボンネットを開けて彼に診てもらうと

「ダイナモ(発電機)がいかれてるかもしれない」とのこと。

「このまま走ったらどうなるんや?」と訊くと

「そのうちエンジンが止まって高速道路上で立ち往生するかも」というではないか。



時刻は夜7時半を過ぎていて、石川県のディーラーに電話しても誰も出ない。

「明日は午前中に2件のお客様がある。一か八かこのまま走って帰るか?」と一瞬考えた。



しかしウチの会社には「ミヤジマ安全十則」というのがあって、その第3条に

「なめたらあかん、『いってしまえ』は命取り」というのがある。

その言葉がふと頭をよぎった。



「このまま行かなければ誰かの命にかかわる」というような場合は勇断も必要だろう。

しかし今はちがう。最悪今晩帰れなくてもお客様には今から連絡すればなんとかなる。

そう思った瞬間、腹は決まった。



幸いJAFの会員になっているのでレスキューを呼び、車を近くのディーラーまで

運んでもらった後、そこからタクシーで金沢駅まで行って泊まることにした。



もしかしたらあのまま行っても帰れたかもしれない。しかし最悪の場合は道路上で

立ち往生し、夜中に追突事故に遭っていたかもしれない・・・。

そう考えると泊まって正解だったと思う。



いつも会社で唱和している「安全十則」が、高速道路上で役立つとは思わなかった。



人の意見を聴くこと、万一のために保険(JAF)に入っておくことの大事さを痛感した。



JAFのお兄さんはとても親切な方だったし、

ディーラーにあずけた車は滋賀トヨタがわざわざ引取りに来てくれるそうである。

同行したO君とは二晩も時間を共にすることができた。(迷惑だったかな?)



さて今から風呂に入って朝一番の電車で帰るとするか!!



朝5時、金沢駅前のホテルにて





10年、20万km、ノントラブルで活躍してくれたランドクルーザー100

このたび乗り換えることにした途端に今回の故障。機械とは不思議なものです。

長い間ごくろうさまでした。   

└誠一郎のコラム