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Miyajima News

2006年5月1日

ムンシー

【H18年5月のコラム】
ムンシ―
昨年末12/29 雪の上でボールを咥えてご機嫌のムンシー
ムンシー
今朝早くに、永年家族同様というか、親友のようにつきあってきた愛犬が息を引き取りました。
わずか9歳半。まだまだ長生きできたかもしれないのですが、2ヶ月ほど前に敗血症にかかって死にそうになり、最近では肺水腫を引き起こしてずっと苦しそうに呼吸しておりました。
今は本当に安らかな表情で、眠るように横たわっています。
犬の名前は「ムンシー」。インド語で「園長さん」という意味だそうですが、雄のゴールデンレトリバーで、つい先日まで43Kgもあった大きな犬です。
約8年前の12月の寒い日に、家内の知り合いから2歳のゴールデンが、かわいそうに保健所に連れて行かれたというお話を聞いて引き取りに行ったのがこの犬です。
2歳というからまだまだ小さいのかな?と思いながら車で1時間もかけて滋賀県南部の保健センターに行ったところ、あまりの大きさにビックリして「ちょっと考えます」と言って一旦帰ってしまったのですが、檻の中で哀しそうな顔をして、必死に呼びかけていた姿が頭から離れず、家内と相談してやはり引き取ってあげようといただいてきたのです。
「ムンシー」という名前は変わった名前ですが、昔娘の七五三のお参りに多賀大社に行ったとき、拝殿の待合室に置いてあった「はしれムンシー」という絵本の主人公がムンシーという名前でした。
滋賀県の能登川町にある、止揚学園という障害児の施設で飼われていて、本当にみんなの人気者だったそうです。
ムンシーが我が家に来て以来、僕の生活は一変しました。
晴れた日はもちろん、雨の日も風の日も、雪の日も、私の体調が良い日も悪い日も、毎日毎日、必ず朝晩散歩に連れて行きました。
今までなら出張先でお酒を飲んで、少し遅くなったら泊まっていたのも、なんとか最終電車で帰ってきて、夜中の1時2時にフラフラながらも散歩に連れていくようになりました。
人からは「なんでそこまでして散歩つれていくんや?」と言われたこともありますが、極端に言うとムンシーは朝晩のご飯と散歩、そして家族と遊んでもらう時間だけが、楽しみだったと思うのです。
どんなに遅くなっても、ずっと待っている姿を思うと、それを放っておくなんてことはできませんでした。
(実は帰ってバタンQで寝てしまったこともありますが・・・)
でも、そんな風に思うことができるようになったのも、ムンシーのおかげです。
ムンシーを飼うようになってから、家族で泊まりの旅行に行くこともまったくできなくなりましたが、子供たちもご飯や水の世話など、本当によく面倒をみてくれ、どんなすばらしいところに旅行に行くこと以上の「心のしあわせ」を感じてくれたことと思います。
ムンシーはボール遊びが本当に大好きでした。
ボールを投げてやると、矢の様な速さで走って取りにいくんです。
そいうえば、散歩の途中、草むらの中から盗まれた財布(なぜかいつも女性モノ)を探し出してきて、交番に届けたたことも何度もありました。
嬉しい時には足をぴょこぴょこと跳ね上げて、僕にくっついて歩いたり、四足を仰向けに上げてフガフガといつまでももがいていたものです。
この7年半の思い出は、どんなに書いても書ききれません。
ありがとうムンシー。そしておやすみ。
H18年4月16日 4時15分に亡くなったムンシーを偲び
(1996.9.6生まれ 9歳7ヶ月)
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上記は4/16の早朝にムンシーが亡くなってすぐ、
何をしていいのかわからないままに書きました。
よってまとまりのない文章になっていますが、
どうかご了承ください。
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