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Miyajima News

2015年3月4日

メモ魔

【H27年(2015年)3月のコラム(第171号)】





左が昨年の、右が今年の手帳です

毎年、裏表紙の内側に稲盛和夫氏の「経営の原点12ヶ条」を

手書きで書き込み、日々心がけています



1.メモ魔



僕はいちおう、かなりの『メモ魔』だと思う。

だから手帳が欠かせない。スマホでスケジュール管理をしている人も多いが、

やはり手帳がいちばんである。

その週の見開き右上の角を斜めに小さく切り取っておくことで、いつでもサッと

その週のページが開けるようにしてある。

いくらスマホが高性能になったとはいえ、このスピードには敵わないだろう(笑)



3月1日の日曜日、日帰りで東京まで或るセミナーを聴きに行ったのだが、

カバンにうっかり受講票を入れるのを忘れて新幹線に乗り込んでしまった。

『しまった!』・・・と思ったが、もう遅い。

しかしまてよ・・・と冷静に思い直し、手帳を開いてみた。

果たしてそこには、その日のセミナー会場だけでなく、そこへの行き方まで、

しっかりとメモしてあったのである。

かくして事なきを得たわけであるが、やはりメモは大事だなとつくづく思った。

しかしながら、ものごとには絶対的、全面的に『よい』というものはない。

どんなものにも必ず一長一短があるものである。



まず、その手帳を失くしてしまったら大変である。ある意味、手帳は

財布より大事だとも言える。だから『万一』失くしてしまった時にも、

なんとか自分の手元に帰ってきてくれるような「工夫」が大事である。

手帳の最後の署名欄に、自分の連絡先(但し自宅は避けた方がよい)

を書いておくことは当然であるが、間違っても現金やクレジットカードを挟んで

おいてはならない。それを抜き取ったら間違いなく捨てられるからである。



もう一つは『いかにも大事そう』に見える手帳を持つということだ。だから僕は

十年以上、ある会社の本革カバー付のものを毎年買って使っている。



これは自慢できることではないが、過去に一度だけ、電車の中に手帳を

落としてしまったことがある。大阪からの帰り、翌日の予定を確認するのに

手帳を開きながらついウトウトして落としてしまったのだろう。

翌朝、カバンの中やスーツの内ポケットを何度探してもない!

最後に手帳を見たのは・・・電車の中だ!と思い出してJRの逸失物係に

問い合わせても届けがない。

困ったことにその日からの予定が何にもわからない!何時に誰が来て、

何時に何処へ行かねばならないか、まったくわからないのである。

まさに「えらいこっちゃ?!!」である。



『メモというものは、忘れないためにするものではなく、忘れてもいいように

するものである』



という誰かの格言に感銘を受け、ひたすらメモを心がけていた自分だったが、

このときほど手帳に頼り切っていた自分を後悔したことはない(笑)



今では会社のグループウェアに自分のスケジュールを入れて社員にもわかる

ようにしてあるのである程度は大丈夫だが、この時はもう諦めるしかないと

観念した。



その時である。



私の携帯電話に自宅から一本の電話が入った。

『〇〇高校の〇〇先生という人から、手帳を拾ったって電話あったわよ』

その頃は自宅の電話番号も書いてあったのだ。

『なにー!ほんまかー?よかったー!』

飛び上がって喜んだのは言うまでもない。



すぐにその先生の学校に電話し、引き取りに行かせていただいた。

本当に助かった。



しかしその時、その先生に言われたひとことは忘れられない。



『いや、ちらっと見ただけなんですけどね、社長さんっていうものは、こんなにも

忙しいものなんですねぇ・・・。正直驚きました。』



『(え、見たの?・・・・・・・)』



その思いは決して口にせず、ただ深々と頭を下げて帰ってきた次第である。











大学剣道部卒業30周年を記念して、同期の内の11名が道場に集まりました

私は卒業以来ずっと竹刀を握っていないので稽古には参加しませんでしたが、

同期18名中半分くらいは今も剣道を続けていて、凄いなあと思いましたm(__)m

└誠一郎のコラム