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Miyajima News

2014年1月1日

勤勉・感謝・謙虚・反省・利他・挑戦

【H26年(2014年)1月のコラム(第157号)】



  

    初雪が美しい氏神様の八王子神社と愛犬チャイ(12/29朝)

    チャイのおかげで昨年も健康に過ごすことができました(*^_^*)



1.勤勉・感謝・謙虚・反省・利他・挑戦



 明けましておめでとうございます。



最近だんだんと年末とかの季節感が薄れてきているように感じる一方で、

昨年の暮れほど一年間の無事をありがたいと思ったことはない。



なぜだろう?

51歳という年齢のせいもあるかもしれないが、思い返せばありがたいことばかりである。

昨年は大きな投資をした新工場が完成したにもかかわらず受注状況は芳しくなく、

かなり苦しかった。そのような中で営業は一生懸命仕事を確保してくれ、それを現場が殆ど

不良を出すことなく立派な製品にしてくれ、それらを事務所のメンバーがサポートしてくれた。

当社は年間5000件以上の受注をこなさせていただいているが、昨年それらの中で寸法不良

などの客先クレームになってしまったものはわずか5件であった。もちろんゼロに越したことはない。

しかし、当社のようにロット1本の単品ものから数千本単位の量産品まで、実に幅広い受注を

こなしている会社にとって、不良発生率が0.1%(千分の一)以下というのは立派なことだと思う。

業績は目標には達しなかったが、なんとか利益も確保できた。社員の皆に心から感謝したい。



また、昨年は何人かの親しい方を亡くした。悲しく、残念だった。

しかし思い出すのはその方々との楽しかった思い出ばかりだ。心より感謝し、ご冥福を祈ります。

一方で、大変な病気になられ、よもやと心配した方が、手術や治療の甲斐あって奇跡的に元気に

快復された。本人やご家族のご努力と神様のご加護に感謝するばかりである。



私は15年前、36歳の時に京セラ創業者の稲盛和夫さんが塾長を務められている「盛和塾」という

経営の勉強会に入れていただいた。いや、経営だけでなく、人生の勉強会といってもよいと思う。

この塾との、稲盛さんとの出逢いがなかったら、今の自分は、ミヤジマはなかったと思う。



稲盛さんはこの1月で82歳になられるが、78歳の時に経営破綻した日本航空の再建を引き受け

られた。そのニュースを聞いた時、「いかに稲盛さんでもちょっと体力的に無理ではないか」と心配

したのをはっきりと覚えている。山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」にも描かれていたとおり、JALの

腐敗ぶりは大変なものだった。



その日本中の誰もが無理だと思った大仕事を稲盛さんは引き受けられ、そして3年という極めて

短期間で見事に成し遂げられた。公的支援を受けたからだとかいろいろ陰口を叩く人もあるが、

ならば他の誰がこれをできただろうか。稲盛さんは昨年の3月で取締役からも退任されたが、その

引き際のきれいさにも感動した。本当に凄い人だ。とても言葉では言い尽くせない。



その稲盛さんのお話を、12月に盛和塾でお聴きすることができた。



初めに「今日は私なりの幸福論についてお話しします」とおっしゃったが、僕には稲盛さんの人生の

集大成のお話のように感じた。とてもここでは書き切れないが、要所だけご紹介したい。



人生で大切なものは次の5つである。



1.勤勉



  真面目に一生懸命働く。これに尽きる。どんな仕事も尊い。そこで誰にも負けない努力をする。



2.感謝



  生きていることに感謝する。人は自分をとりまく、あらゆるものに支えられて生きている。



3.謙虚



  謙のみ福を受く。自分は「生かされている」のだということを忘れない。



4.反省



  それでも人はつい傲慢になるもの。そんな自分を日々反省し、「神様ごめん」と手を合わせる。



5.利他



  「世のため人のために尽くす」という心が最も美しい。天はそこに手を差し伸べてくれる。



稲盛さんはその日はおっしゃらなかったが、今までのお話を考え、ここにもう一つ加えたい。



6.挑戦



  常に「心の若さ」を失わず、自らに挑戦を課し、敢えて「いばらの道」を歩むべし。

  「青春とは人生のある時期をいうのではなく、心の在り方をいう」(サミュエル・ウルマン)



年末にはベストセラーの「永遠の0(ゼロ)」(百田尚樹著)も読了した。素晴らしい小説だった。

今私たちは恵まれた社会で幸せに暮らさせていただいているが、日本人として是非読んでおきたい

小説だと思う。



今年も稲盛さんに教えていただいた6つを忘れず、精進いたします。

皆さんのご多幸をお祈りしますとともに、本年もどうかよろしくお願い申し上げます。





  毎年会社の玄関に掛けている多賀大社さんの「笑門」絵馬

  今年も笑顔でいきましょう!!

└誠一郎のコラム