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Miyajima News

2013年5月7日

白布温泉 「西屋」

【H25年(2013年)5月のコラム(第149号)】







1.白布温泉 「西屋」



先月、弊社のお客様S社の協力会の総会旅行で、福島と山形に出かけてきました。

私は現在その会の幹事を仰せつかっており、今年は記念すべき40周年でもあり、

S社のW社長が「とっておきの宿」があるということで、二泊目に泊まってきたのが

上の写真、山形県米沢市の白布(しらぶ)温泉「西屋」さんです。



茅葺(かやぶき)屋根がいかにも東北の温泉旅館という感じですが、見かけだけでなく

見かけ以上に素晴らしい宿でした。

白布温泉には昔「東屋」・「中屋」・「西屋」の三つの旅館がすべて茅葺きで名物となって

いたそうですが、2000年に火事があり、「東屋」・「中屋」が焼失してしまったため、今では

「西屋」さんだけが茅葺屋根を残しています。そのため現在館内は基本的に全館禁煙。

タバコが苦手な私にとってはとても有り難い旅館なのでした。



 

風格のある木彫りの看板        こんな提灯がムードを盛り上げてくれます

 

囲炉裏がいわゆるロビーというかお迎え場所   黒光りするほど磨き上げられた階段



白布温泉は標高900mの山の中にあり、1312年の開湯、700年の歴史を誇る名湯です。

圧巻はその湯量。1分間に1000リットル以上ものお湯が湧くため、もちろん「源泉かけ流し」

なのですが、源泉温度が約60℃もあるため、“仕方なく”加水して温度を下げているそうです。

ところが山の水を引いていて途中で落ち葉が詰まったりするため水量がなかなか安定せず、

湯温の調整に大変苦労されているとのこと。

そういう話を聞くと、つい技術屋(一応)としての血が騒いでしまいます。

「取水口はどうなってるんですか?」「どのへんで詰まるのですか?」あげくの果てには

「一回現場を見せてもらえませんか?」・・・さすがにお客様をご案内するわけには参りませんと

丁重にお断りされましたが、ご主人様との「対策会議」は楽しいひとときでした。

でもご迷惑だったかな・・・(汗)遠藤社長様にはこの場を借りてお詫び申し上げます<m(__)m>



 

三本の「湯滝」からアッチッチのお湯が落ちてきて、湯船に注がれます

 



そしてもったいないくらい豪快にあふれ出る白布の湯



 



温泉のあとは・・・やはり山形牛!!こんな幸せいいのでしょうか。

ツーショットは今回の段取り一式をお世話くださった高橋さんと。

地酒の「東光」(小嶋総本店)も美味かったです(*^_^*)



驚いたのが翌朝、玄関を出る時です。

20名強のメンバー全員の靴がなんとピカピカに磨かれていたのです。

え?いつの間に!!・・・その心遣いに一同感動したのは言うまでもありません。



今、日本の大型旅館は団体客の激減で大変な苦境にあります。

しかしこういう旅館こそは、日本の宝として末永く残って行ってほしいと思います。

W社長、素晴らしい宿を教えて下さり、ありがとうございました。



└誠一郎のコラム