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Miyajima News

2007年6月25日

彦根城天守閣に学ぶ

【H19年6月のコラム】

彦根城天守閣と人気キャラクター“ひこにゃん”と富樫先生
《彦根城天守閣と人気キャラクター“ひこにゃん”》
※向こうに立っておられるのが、弊社の“恩師”富樫先生です

1.彦根城天守閣に学ぶ

先月のコラムでもご紹介したとおり、彦根市では現在「国宝彦根城築城400年祭」
開催されています。関ヶ原の戦いの先鋒として活躍した徳川四天王の一人、
井伊直政公が彦根の地を与えられたが合戦での傷が癒えず無念にも1602年に死去。
その後直政の遺志を継いで1607年に完成したのが彦根城天守閣です。

彦根城は姫路城・犬山城・松本城とともに日本に4つしかない国宝の城の一つですが、
築城以来400年間一度も焼けておらず、また内堀・中堀・外堀と三重に造られた堀も
ほぼ完全な形で残されており、非常に見どころのあるお城だと思います。

余談ですが、現在彦根城がこうして残っているのは、早稲田の創始者大隈重信の
おかげなのだそうです。明治維新後の廃城令で、今にも取り壊されようとしていた
彦根城の横を、たまたま北陸への行幸の帰りに通りかかられた明治天皇に随行して
いた大隈重信が天皇に彦根城の素晴らしさを伝えたところ、「この城は残してよろしい」
となり、間一髪のところで取り壊しが中止されたとのこと。これも運命ですね(^_^;)

私は生まれたのが彦根城のすぐ近くだったのと、祖父の兄が天守閣すぐ横の茶店を
任されていたこともあり、子供の頃から何度もお城には登っていたのですが、
先日久しぶりに登ってみて『新しい発見』をしました。

彦根城の天守閣は曲がりくねった木材 彦根城の天守閣内看板「上を向いて木材の組み方をご覧ください」

それは天守閣の素晴らしい造り方です。写真のように彦根城の天守閣は曲がりくねった
木材を見事に組み合わせて建てられているのです。木の中には真っ直ぐなものもあれば
曲ったものもある。太いのもあれば細いのもある。それらを無理に製材するのではなく、
それぞれの木の良さをそのまま生かして造られている。
これこそが組織づくりの最も大事なことではないでしょうか。

昨今「個性を生かす」ことが「わがままを通す」ことと勘違いされることが多いように
思いますが、「良さを生かす」「持ち味を生かす」「認めて生かす」そんなことの大切さを
改めて教えてくれた彦根城天守閣です。

彦根城天守閣と宮嶋誠一郎

みなさんぜひ彦根にお越し下さい!ひこにゃんが待ってます!

彦根城 築城400年祭 ひこにゃん

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