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Miyajima News

2005年6月6日

バケツ一杯の寝汗

【H17年6月のコラム】
ツバメ
彦根の料亭旅館「やす井」の玄関にいたツバメの雛たち
ノーフラッシュで撮ったので少々ブレていますが、あまりの可愛さにパチリ!(2005.5.30撮影)
バケツ一杯の寝汗
私が愛用している中村天風氏の「成功手帳」には、次のような言葉がある。
「悲しいこと」「腹の立つこと」「気がかりなこと」など消極的なことは寝床の中に一切もちこまないこと
たしかにその通りで、一日の楽しかったこと、嬉しかったことを思い出したり、一日無事であったことを感謝して眠るようにすると、実によく眠れるものだ。
しかし人間、そうそう毎日いいことばかりが続くものではない。
それでもそのように心掛けなさいと天風氏はおっしゃっているわけだが、人間の脳は正直なもので、それ以上に強い悩みや心配があると、黙っていても夢の中に出てきてくれるようである。
先日、ある勉強会でリサイクルブティック「カインド」の田中社長のお話を聴いた。
田中社長は、工場で交代勤務をしていた27歳の時、あるテレビ番組をきっかけに一念発起して服やカバンのリサイクルブティックを始められ、現在では全国で20数店舗を展開されている業界のトップランナーだが、それこそ創業当初は夜も眠れない日々が続いたそうである。
毎日毎晩うなされ、ハッと気がつけば「バケツ一杯ほどの汗」で布団がびっしょりになっていたこともしばしばだったとのこと。
そんなある日、パーッと突然閃いたアイデアで会社は一変し、現在があるというお話だったのだが、私はこの「バケツ一杯の汗」という言葉に大変なショックを受けた。
「自分はそれほど真剣に思い悩んでいるだろうか?」
何もわざわざ悩みを作る必要はないけれども、自分の夢・目標を、ど真剣に実現しようと思っているのなら、たまにはうなされる夜もあるはずではないか・・・。
先月のコラムにつづく真面目な話ではありますが、そんなことを考える最近です。
青バラ
”不可能”の代名詞といわれた青いバラ
サントリーのHPニュースリリースより

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