新着情報

Miyajima News

2004年8月16日

「水滸伝」に学ぶ・「草むしり」に学ぶ

【H16年8月のコラム】
水滸伝1
(1)「水滸伝」に学ぶ
今年のお盆休みは4日間でした。ボーッと夏バテの身体を休めるのもいいがなにか読書でも・・・と思って選んだのが「水滸伝」全10巻です。
これ、実は横山光輝さんの漫画なんですが、多賀町図書館の館長さんが「なかなか10巻そろって読める機会は少ないですよ!」と勧めて下さったので、迷わず借りてしまったという次第です。
ご存知の方も多いと思いますが、水滸伝は三国志(正しくは三国志演義)と並ぶ中国の人気歴史小説で、北宋の時代に宋江(そうこう)を首領とする108人の豪傑が山東省の自然の要塞、梁山泊(りようざんぱく)に集結し、総勢数万人の勢力にまで拡大しながら、賄賂政治などで腐敗した政治を正すため、
官軍に抵抗する男たちのドラマです。
漫画といえど、横山氏の作品は流石に中身が濃く、読む醍醐味を感じた「全10巻」でした。
この水滸伝では、108人もの豪傑をまとめていくために必要なリーダーの条件というものを、改めて考えさせられました。
それを簡単にいうならば、自らの秀でた武術や見識はもちろんのことですが、

1.私利私欲が無く、誠実で公明正大な人間性と
2.手柄を立てた者に対し、心からの褒美を与える愛情

が不可欠だ!と私は感じました。
水滸伝2 水滸伝3
(2)「草むしり」に学ぶ
朝顔1 朝顔2
草むらの中に咲く美しい朝顔(H16.8.13早朝 ムンシーの散歩道で撮影)
「雑草という名の草はない。どんな草にも名前があるのだよ。」
というのは昭和天皇のお言葉ですが、それにしても草ひとつない、手入れの行き届いた庭や公園は実に美しいものです。
私の家は、会長である父の家と隣り合わせで同じ敷地内に建っているのですが、昔の当社の工場跡地が空地になっています。
もちろん舗装などといった上等なものは施していないため、夏はこれでもかという位に草が生えて来ます。
これを刈るのが現在ではなんと父の仕事!休みの日でも暇を見つけてはエンジン式の草刈機でブィ?ンブィーンと早朝から炎天下まで、完全防備の姿で刈ってくれているのです。こればかりは(?)正直尊敬せざるを得ません。
「親父は背中で教える」と申しますが、いずれは自分がせなあかんのやなあと思いながらその背中を眺めているわたくしです。
しかし、せめて自分の家の周りくらいはと自分でも草刈機で刈ったり、刈りにくいところはコツコツと草むしりをしているわけですが、いつも思うのは「草むしりは奥が深いなあ」ということです。
まずは第一に根気が必要です。そしてデブでは腹がつかえてできません。
また、こっちをむしりながら、あっちにもあると気が逸れると一向に目の前の草はきれいにならず、かといって目の前のごく小さな草にまでこだわっていると時間がいくらあっても足りません。
表面だけを刈って根っこを抜かなければすぐ新しい草が生えてくるし、抜きやすい草もあれば根がしっかり張り付いていくらほじくっても抜けない頑固な草もある。(イライラ!)
こういったことを考えながら草むしりをしていると、草むしりというのはまさに人生や会社経営そのものだなあと思えてくるから不思議です。
そしてもう一つだけ付け加えるとしますと、会社の草むしり・・・一人で黙々とやっていると一向に進みませんが、朝礼後、全員で「10分だけ手を貸してくれー」という風にすると、あっという間にきれいになる。
まさに感動ものですよね。ところがこう考えている内にもどんどん次の草が伸びている・・・うーん、草むしりは奥が深い。
へちまの花
へちまの花
「しかしもへちまもねえ!」とかよく捨て台詞で言われますが、なぜ「へちま」なのでしょうか?
花を見てふと可哀想になりました。
   ↓
調べましたら「実もならないほどの不要物のたとえ」だそうです。
ますます可哀想じゃないですか?
皆さん「へちまたわし」や「へちまローション」を使ってあげましょう!

└誠一郎のコラム