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Miyajima News

2003年6月7日

おじいさんと子供とロバの話

【H15年6月コラム】
新穂高温泉
新穂高温泉 深山荘の露天風呂よりコンニチハ!
すぐ横を蒲田川の激流が走り、開放感抜群です(5/31)
(1)おじいさんと子供とロバの話
昔々、おじいさんと子供が、一匹のロバを連れて長い旅をしていました。
ある日のこと、おじいさんが疲れてきたのに気付いた子供が「おじいさん、ロバにお乗りよ!」と言ったので、おじいさんは「ありがとう」とロバの背中に乗せてもらって、歩いていました。
するとそれを見た町の人達が言いました。
「まあ、なんてひどいおじいさんでしょう。あんな小さな子供に歩かせて、自分だけ楽をしているわ!」
それを聞いたおじいさんは「こりゃいかん」と急いでロバから降り、代りに子供をロバに乗せて歩き始めました。
すると又それを見た別の人達が言いました。
「まあ、なんてひどい子供でしょう。あんなお年寄りを歩かせて、元気な子供なのに自分だけ楽をしているわ!」
それを聞いた二人は又慌ててしまい、「そうだ、二人で乗ればいいじゃないか」
ということで、今度は二人でロバの背中に乗って旅を続けました。
すると、またしてもそれを見た別の人達が言いました。
「まあ、なんてひどい二人でしょう!あんなロバに二人して乗って、あれじゃあ、ロバがかわいそう・・・」
おじいさんと子供は一体どうしたらいいのか解らなくなりました。
そこで二人はどうしたでしょうか?
二人は「これなら誰にも文句は言われまい」と考えついて、長い棒にロバの足を縛り付け、二人で棒を担いで歩き始めたのです。
逆さまに吊るされたロバはたまりません。
思わず「バ?ロ?!」と叫んだそうな・・・。
(おしまい)
さて、皆さんはこの話を読んでどう思われたでしょうか?
(ア)→「人の話なんて、いちいち聞いていたら駄目だ
(イ)→「何事も信念を持ってやることが大事だ」   
確かに(ア)と考えるのが普通かもしれません。しかしもう少し深く考えて、やはり人の話を聞くのは大切だ。
けれどもそれに振り回されるのではなく、人の話を聞いた上で「こうしよう」と考えて決めたことは、自信を持ってやればいいのだという(イ)の様に考えることが大事だという話ではないでしょうか。
以上、何年も前に本で読んで、妙に印象に残っていたお話をご紹介させて頂きました。
穂高連峰 雪解け水
穂高連峰の雪解け水が「これでもか」といわんばかりに流れていました。
やはり自然はすごいです。(6/1朝)
(渡し管の左下に湯気が見えるのがTOP写真の露天風呂です)
★ご興味のある方は下記深山荘HPまで★
深山荘HP

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