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Miyajima News
2025年5月2日
本当に強い人
最近、出会う人出会う人が凄まじい方が多く、どんなとこが凄まじいかというと、気合いとか根性とか、見た目がいかついではなく、内から出る強さというか、修羅場くぐってきている感が半端なく、そんな方たちはとにかく眼力が凄まじいのが特徴です。
そんな方たちに少しでも追いつきたいと思い、「できるやろか?」という不安はありましたが、2月より365日+1日の366日、毎日欠かさず様々なお題の講話を聞くという講和修行に挑戦しています。
講話を聞いても、実践しなければ意味はありませんが、366日講和を聞くだけでも結構大変ですし、366日やり終えたときに、自分の中で新しい景色が見えるかもしれないと思い挑戦することにしました。
講話の内容は「中国古代からの教え」「正しい考え方」「経営」「営業手腕」「会計」など多岐に渡りますが、最近聞いたイエローハット創業者 鍵山秀三郎さんの唾面自乾(だめんじかん)の話は衝撃でした。
唾面自乾とは「たとえ顔に唾をかけられても、自然に乾くまで拭かない」という意味であり、つらいことがあっても心乱すことなく、ただひたすら耐えることを例えた言葉なのですが、私はこの言葉を聞くたび、「いやいやいや、顔に唾かけられて、怒らない人なんておるか?」と思っていたのですが、まさか鍵山秀三郎さんがこの唾面自乾の体験者であったとは驚きでした。
その内容はこうでした。取引先が倒産すると聞き、その負債総額は10億円。イエローハットを含め、その会社と取引きのあった会社は当然困ったわけですが、鍵山さんは、なんとその10億の負債を「皆のため」と思い一人で抱え込んだ。皆から感謝されるかと思いきや、引き継いだ途端、皆が顔色を変えて「鍵山、金返せ!」となった。自分が借金したわけではないのに、まさに理不尽の極み。あげくヤクザに25時間も監禁され、脅され、その恐怖たるや凄まじいものであったと思います。
顔に唾を三回もかけられても一切ぬぐうことなく、ひたすら耐えたそうです。ただひたすら耐えるその姿にヤクザも驚き、鍵山さんを家まで送り届けたという話でした。
鍵山さんは見た目は普通のおっちゃんです。しかし、私はこんなに強い人は聞いたことがありません。借金背負わられても誰にも愚痴らず、唾をかけられても怒りもせずひたすら耐える。本当に強い人とはこんな人のことを言うのだと思いました。が、自分にはとても無理で、とんでもない規格外です。
顔面に唾をかけられて耐えれるなど私には考えられず、私は自分で頑張っているつもりでも、唾面自乾の言葉を聞くたび、自分はまだまだである、と反省させられています。今月もひたすら気張ってまいります。
(株)ミヤジマ 代表取締役社長 宮嶋俊介

西国三十三所巡礼の最終巡礼地谷汲山華厳寺にて「 強くなれますように~」