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Miyajima News

2023年7月7日

意味のないことに意味がある、こともある

 現代は時間の余裕がなく、効率を求められることがとても多いと思っています。ほとんどの人はすぐに結果を求め、無駄なこと、意味のないことは意味がないと感じているのではないでしょうか。ただ私のこれまでのつたない人生を振り返ってみたとき、実に無意味なことばかりです。
 弊社の会長は幼き頃からミヤジマの後継者としての宿命を背負い、理系の道に進みましたが、対して私は製造とは真逆の道を突き進んできました。理系ではなく文系の道へ進み、大学は経営学部でしたが、まじめに経営を学んでいればそれなりですが、経営の「け」の字も学ばず、学んだのは体育会で根性のみでした。

 卒業後はNTT~アメ村での放浪生活を経て、ミヤジマに戻ってきましたが、自分でもまさか家業に戻るとは夢にも思っていなかったので、入社後はかなり苦労しましたが、実は「鍛造」にまったく意味をなさないと思われたこれまでの行動は、人間力を深くし、交渉の場やお酒の席で大いなる武器になっています。ほかにも、ゆるキャラブーム到来よりも早くBENBO君を生み出したり、業界らしくないHPを制作したり、直接鍛造には関係ありませんが、何かと役に立っています。

 先日の高知出張もそうです。NCネットワークさんから高知企業の工場見学会のお話をもらったとき、「行っても意味がない」と思いましたが、行ってみたら実に多くの素晴らしい出会いがありました。調べてみると、「意味のない行動に意味がある」ことを研究している方もいてるそうです。

 本当に意味のない方向に走ってしまうのはNGですが、たまには杓子定規に「意味のあること」ばかりを求めるのではなく、「意味のないこと」かもしれないですけど、「面白そうだしやってみよかな」的な遊びの部分もあっていいと感じています。

株式会社ミヤジマ 代表取締役社長 宮嶋俊介

 

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