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Miyajima News

2021年4月3日

いつのまにか少女は

【令和3年(2021年)4月のコラム(第244号)】 


井上陽水 「いつのまにか少女は」 Youtubeより 1992年 日本武道館コンサート

1.いつのまにか少女は

いつのまにか 青い空が のぞいてる
思いつめた 黒い雲は 逃げてゆく
君は どこで生まれたの 育ってきたの
君は静かに 音もたてずに 大人になった

白い膚が 光に触れ まぶしそう
髪の色は 青い空に 浮きたって
燃える 夏の太陽は そこまできてる
君は季節が 変わるみたいに 大人になった

いつのまにか 「愛」を使う ことを知り
知らず知らず 「恋」と遊ぶ 人になる
だけど 春の短さを 誰も知らない
君の笑顔は 悲しいくらい 大人になった

1973年につくられた井上陽水の歌の歌詞であるが、いつ聴いても胸にしみる。
私には娘が三人おり、おかげさまでこの春、三女が大学院を卒業した。
こんなことをいうと彼女に叱られそうだが、三人の中で一番勉強ができない子だった。
でも中学校の時に、家の近所のよい先生に教わったおかげで英語が好きになり、
高校でも英語が得意科目になって私立の外国語大学に進んだ。
そこでカンボジアの学校のない地域の子どもたちに英語を教えるボランティア活動に参加し、人のために役立つことの楽しさ、すばらしさを知ったのだろう。
大学4年生の時に「お父さん、大学院にいきたいんやけど、いっていい?」と訊くので、「もっと英語を勉強したいんか?」と返すと、英語ではなく国際的なボランティアの勉強がしたいのだという。
なんやわけのわからんことを言いよるなと思ったけど、そんなことを自分から言うのは初めてだったので「かまへんよ」と答えたところ、そこから私もびっくりするほど猛勉強を始め、さらに驚くことについに難関国立大学の大学院に受かってしまったのである。
ほんとビックリ仰天とはこのことか!
そこで娘が入れてもらった研究室は殆んどが海外からの留学生で、英語が日常語だとのこと。
そういった環境の中に身を置いたせいか、娘も途中で休学してアフリカなど海外までボランティアや政府機関の現地職員見習いとして行っていた。
そんなこんなで、2年のところを4年かかって卒業したのだが、卒業式の日には上の二人の娘も休みを取ってくれたので、久しぶりに家族そろって三女の卒業式をお祝いしてあげることができた。
娘たちの許可がもらえないので写真を出せないのが残念だが、三人娘そろっての笑顔を見て、本当に幸せな一日であった。

陽水の
「君は静かに 音もたてずに 大人になった」
「君は季節が 変わるみたいに 大人になった」
「君の笑顔は 悲しいくらい 大人になった」
という歌詞を聴くたびに、胸がキュンとなるのは僕だけだろうか・・・。

春は大好きな季節だが、少しさびしい季節でもある。


当社ではこの春も新入社員を迎えることができました。
大切に育てられた大事な息子さんをあずかるものとして、
なおいっそう経営に精進したいと思います。

└誠一郎のコラム