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Miyajima News

2020年10月1日

収穫の秋に思う

【令和2年(2020年)10月のコラム(第238号)】 


当社の南側に広がる田んぼに実る稲穂。まさに「黄金色」で美しいですね!

1.収穫の秋に思う

当社の周りは一面の田んぼです。
今年3月のコラムで、父が今の多賀町の土地を今から51年も前の昭和44年に購入して工場を建ててくれたことは書きましたが、その後このあたりの土地は市街化調整区域に指定されたため新たな工場を建てることはできず、そのおかげで現在はとてもいい環境で鍛造業をさせていただいているわけです。父にはホント感謝、感謝です。

そんな当社ですが、ご縁あって近くの田んぼを何か所かお譲りいただいたものの、なかなか自分ではできないので近くの方に耕作をお願いしていたのですが、田んぼをやる人も高齢化などでどんどん減るばかりなので、今年2月に思い切って農業法人(株)ミヤジマファームを設立し、来年から自分たちで耕作することにしたのです。

とはいえ、農業はまったくのど素人です。
幸い社内に田んぼをやっている人がいたので、彼を頼りに、もちろん自分自身もやるつもりで農業法人を始めたのですが、こればかりは実際に自分でやってみなけりゃわかりません。
それで今年は「お手伝い」として5月には田植え、そして9月には稲刈りのお手伝いをさせていただきました。
正直なところ、5月の田植えの時は初めての農業にウキウキ気分だったのですが、今回稲刈りをお手伝いさせていただいて思ったことは、「えらいことを始めてしもたなぁ・・・。」ということです。
米づくりは田植えと稲刈りだけではありません。土づくりに始まって、田植えに肥料やりに除草、水の世話に畦道の草刈りに水路の清掃、そして稲刈り、脱穀、乾燥、袋詰めと、やることが山ほどあるのです。
もちろん機械もいろいろ要ります。トラクターに田植え機にコンバイン、乾燥機に軽トラックまで、全部買い揃えねばなりません。
ところがそれだけ手間とお金を注ぎ込んでも、実際に採算をとるのは至難の業なのだそうです。
だから田んぼをやる人は年々減っていっています。この先、日本の農業はどうなるんでしょうか?
そんなことを考えるだけで怖くなりますが、やると決めた以上、もうやるしかありません。

ということで、去る9月20日の日曜日に、地元の営農組合さんのお手伝いで稲刈りをしてきました。
子どもの頃は、まさか自分が農業をやるとは思ってもいなかったのですが、実際にやってみると、実に大変!
今回はほんの5反(1500坪)ほどの田んぼだったのですが、刈り終えるまでに4時間以上もかかってしまいました。

  
刈った稲は自動的に脱穀されて、お米が一定量たまると軽トラックに積んで乾燥機まで運びます。これぞ収穫!!

さて、来年からつくるお米は美味しいかなー???
最初から上手にはできないとは思いますが、周りの人の力もお借りしながら、なんとかやってみたいと思います。
美味しいお米ができるようになった暁には、ぜひみなさんミヤジマファームのお米を食べてみてくださいね!

稲刈りを終えて帰る時、西の空がとてもきれいな夕焼けに染まっていました。
家に帰ってひと風呂浴びたあとのビールが最高に美味かったことはまちがいありません。
生きてるっていいなあー・・・と感じた一日でした。


初の稲刈りを終えて西の空を眺めると、こんなに美しい夕陽に染まっていました

└誠一郎のコラム