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Miyajima News

2010年8月16日

【H22年(2010年)8月のコラム(第110号)】





          「遠くへ行きたい」 ジェリー藤尾さん



1.旅



 旅についての格言は多い。



まず古いところでは、松尾芭蕉『奥の細道』の冒頭に



「月日は百代の過客にして 行きかう年もまた旅人なり」



とある。



(月日というものは、永遠に旅を続ける旅人のようなもので、

過ぎ去っては新しくやって来る年もまた旅人のようなものである)



うーん・・・過ぎゆく時そのものを“旅人”というか・・・。



一方ドイツの詩人ゲーテは「旅」についてこんな風に言っている。



「人が旅をするのは、到着するためではなく、旅をするためである」



これは2008年2月に彦根で小椋桂さんのコンサートを聴きに行った時に

聞いた言葉なのだが、「なるほど。目的もなく、ただ旅をするということが、

本当の旅なのだ」と妙に感動した。



これを書きながら、突然鮮明に思いだした人がいる。

それは学生時代、神戸六甲の「きゃらぼく」というスナックによく来ていた

「結城新吾」と名乗る変なおっちゃんである。その人はとても歌がうまく、

中でも十八番(おはこ)は小林旭の「さすらい」という歌だった。

その結城さんは曲の間奏の時に決まってこう言ったのだ。



「旅はいいなぁ・・・。人生は、所詮、旅だなぁ・・・。」



もちろん歌詞カードにそんなセリフはない。その言葉が妙に僕の心に響き、

今も心に残っている。あれこそおっちゃん自身の心の叫びだったのだ。

一人暮らしのアパートにも呼んでくれた結城新吾のおっちゃん。20歳の僕に

いろいろなことを教えてくれた。もちろん本名は知らない。

今はどうしているかなぁ・・・。生きておられたら会いたいなあ・・・と思う。



もうひとつ、有名な人の格言ではないが、尊敬する経営者であるSさんが

ある宴席で「宮嶋君、メモ用紙あるか?」と言って僕の手帳に書いてくださった

言葉がある。それは



「人生は 人を求め続ける旅である」



という一行であったのだが、そのとき僕はとても意外だった。というのは、

その方は人に対して非常に厳しく当たる方であり、どちらかと言えば友達の

少ない感じの方だったからである。そんな人がこんな言葉を書くとは・・・!?

「ああ、この言葉がこの人の本心なんだろうなあ」と思い、なぜか嬉しかった。



「人生は 出逢い ふれあい めぐりあい」



僕がいつもご結婚の祝電に打つ言葉であるが、出逢いこそ旅であり、旅こそ

出逢いなのだろうな・・・と訳のわからぬことを書いている自分が笑える。

読んでくださっている方、申し訳ございませんm(_ _)m





先日、新幹線の中で雑誌を読んでいたら、とてもよいエッセイがあった。



「旅の移動中、一人の時間をもって何をするか。読書か、仕事の下調べか、

睡眠か。私は何もしないでぼうっとする。」




これを読んで、ものごとを目を皿のようにして注意して見ることも時には必要だが、

「旅」の間くらいはぼうっとしていようかな・・・と、ふと思った。





「一人旅・三人旅」 太田和彦氏 ひととき2010年8月号より





『 遠くへ行きたい 』 ジェリー藤尾



作詞:永 六輔 / 作曲:中村八大



知らない街を 歩いてみたい

どこか遠くへ 行きたい

知らない海を ながめていたい

どこか遠くへ 行きたい



遠い街 遠い海

夢はるか 一人旅



愛する人と めぐり逢いたい

どこか遠くへ 行きたい



愛し合い 信じ合い

いつの日か 幸せを



愛する人と めぐり逢いたい

どこか遠くへ 行きたい




https://lyric.kget.jp/lyric/reqsong/14558.html





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