ミヤジマ社長 宮嶋誠一郎のコラム

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1.同事

【令和3年(2021年)3月のコラム(第243号)】 


三月といえば桃の節句のお雛様。 やっぱりいいものですね (#^.^#)

1.同事

今月は仏教のお話を少々。

1月に母が亡くなり、四十九日を迎えるまで毎週末にお坊様に来ていただいてお経をあげてもらっています。
宮嶋家は彦根ではわりとめずらしい曹洞宗という禅宗で、そのお経の中に「修証義(しゅしょうぎ)」というものがあります。
鎌倉時代に開祖道元禅師が記された正法眼蔵は莫大な量かつ難解すぎるので、明治の時代になってから正法眼蔵の一部をわかりやすくまとめられたのがこの「修証義」です。

その中に書かれてある4つの大切な修行が「布施(ふせ)」、「愛語(あいご)」、「利行(りぎょう)」、「同事(どうじ)」で、初めの3つは布施=せっせとよいおこないをする、愛語=やさしい言葉をかける、利行=周りのためになることをする、とわかりやすいのですが、4つめの同事というのが少々むずかしい。
でも毎週このお経をあげていて、やっと自分なりに少しわかってきました。

「同事」とは、一言でいえば「区別しない」ということではないかと思います。

「同事」のことが書かれている節にこうあります。

「海の水を辞せざるは同事なり」

これは「海は川から流れてくる水も、空から雨として降ってくる水も、すべてを受け容れている。これが同事ということだ。」という意味です。
考えてみると人間というものは、自分たちの勝手なものさしで実にさまざまな区別をしています。
金持ちと貧乏、賢者と愚者、上司と部下、日本人と外国人、自分と他人、白と黒、表と裏、などなど。
でもひろーーーい目で見れば、そんなものはぜーーーんぶ同じなのです。つまり「同事」ということ。
これは般若心経の「色即是空、空即是色(目に見えているものは実は何もない、何もないものを見ているだけなのだ)」ということと、ある意味通じると思います。

じゃあだから私たちはどうせよということなのか?
要はあれこれ勝手に区別して苦しんだり悩んだりせず、今あるものごとは全て受け容れて、せっせと自分のなすべきことをなせ、ということなのでしょう。

うーーーん、俺もいよいよ悟りの境地に近づいてきたか・・・・と感慨に耽る尻から、「あんた、洗面所の電気が点けっ放しやんか!」とヨメに怒られ、人生のむずかしさを感じる日々である。

考えてみれば、神様が作られた唯一の区別とは、「男」と「女」のちがいではないだろうか?
なるほど、この区別だけは受け容れるほかあるまい。

 
2月23日のNHK朝のニュースでパラリンピック車いす陸上の伊藤智也選手のことをとり上げていました。
金メダルを取って一度は引退するも、若きエンジニアたちの熱い思いに応えるため、57歳にして再度チャレンジされる姿に感動しました。
こういうのを見ると、無観客でもいいので十分なコロナ対策をして五輪が開催できるといいなと思う。


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