【H25年(2013年)3月のコラム(第147号)】
滋賀の湖西にある「とも栄菓舗」さんの工芸菓子
その美しさと本物そっくりの技に驚かされます
1.春の訪れ
今朝、愛犬チャイの散歩に行こうとすると、まだ真っ暗な中、リードがギリギリ届く位のところに、
一所懸命に穴を掘っているではないか!
「こらこら、朝っぱらからこんなでっかい穴を掘ってどないするんや」
と携帯電話の明かりで照らして穴の中を見てみると、なんと穴の底に、土にまみれて固まっている
トノサマガエルが!!
「こりゃいかん!」
急いでチャイをのかせ、手でそーっとすくい上げてみると、さいわい引っ掻かれた傷はなく、
死んではいないようだ。
トノサマガエルはピクリとも動かなかったけれど、手のひらにほんのりとした温かみを感じた。
「ほんまに冬眠しとるんやな一」と当たり前のことに感心しながらも、ひと安心して、
チャイが届かない場所に穴を掘ってカエルを移してあげました。「もうちょっと寝ときやー」と(笑)
・・・とまあこれで一件落着なのであるが、今朝会社に来るときにふと気づいたことがある。
「ちょっと待てよ?チャイはなんで今までカエルを掘り起こさなかったんやろ・・・?」ということである。
カエルはたしかに手で持ってもピクリとも動かず、まさに「冬眠中」であった。
けれど、もしかしたら真冬の仮死状態から、春の訪れとともに体温が少しずつ上がってきて、
それがほんのりと生気を発し、それにチャイが気づいたのではないだろうか?
いや、そうにちがいない。そうでなければ穴掘りが大好きなチャイが今まで放っておくはずがない。
そんなことを考えると、子ども心のように楽しくなってきた。
カエルの冬眠の生の姿と、そのわずかな変化に気づいた愛犬チャイの嗅覚に、
感動を覚えた春の朝であった。
(3月4日 記)
色柄は・・・だけどかわいい愛犬チャイ
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